映画の中の色彩の使い方考察 アナと雪の女王について
☆パーソナルカラーの小話☆パーソナルカラーや色彩学について聞かれたので具体例を挙げてみます。
アナと雪の女王のネタバレも含みますので未見の方は注意してください↓
さて、もう3年くらい前になるのかな?一世を風靡したレットイットゴーですが、この映画の中の映像に注目してみました。
アナ(主人公の女の子ですね)この子はスプリングです。実はパーソナルカラーは性格も関係しています。
アナはどちらかというと衝動的で思ったらすぐ行動しないと気が済まないタイプです。
パーチ―であった王子と結婚する!!おいおい大丈夫か!
立ち止まろうよ(笑)とおもうけど、スプリングの方は性格的に衝動性というか気分で物事を決めがち。
なーんて言われてます。
衣装もスプリングにぴったりの色ですね。
そしてレリゴーのエルザですが、エルザは典型的なウィンターです。クールビューティでかっこいいイメージですよね。
レリゴーの歌の冒頭は彼女は赤紫のケープをまとっています。
魔法をつかってしまった彼女は会場から飛び出て、山に逃げていきます。
やけくその彼女は重荷の詰まったケープをそっと外します。
マゼンタと紫のケープを脱ぎ捨てるシーンはそれまで献身的で周りに気を使ってきたエルザがそのカラーを捨てるという意味で効果的です。
そこで出てきたのは黒の衣装。黒はウィンターのカラーの代表ですが、色彩はありません。これから変わっていく彼女を暗示しているかのようです。
で、どんどんクリスタルの氷の城を作っていって、衣装はターコイズカラーに生まれ変わってこれもウィンターカラーでメイクもそんな感じになっています。
ターコイズブルーの色味としての意味は芸術的だとか間接的なコミュニケーションとかいい意味での子供らしさなどなど、
まさしく今まで閉じ込められていた創造性を発揮して光の城を作っていきます!
これは色の効果としては明度をガンガンに上げていくことで彼女が解放されていくことを表していく演出としてとても効果的です。明度が上がるとくすんでいた色も光の量が増えて明るくなっていきます。
で、cold never bother me anyway!
少しも寒くないわ!のどや顔になりました。彼女輝いてますね。
さて、そんな一回キレたら怖い エルザ姉さんのせいで街が凍ってしまったことをこんどは妹のアナが何とかしてもらいに山に向かう時の衣装はマゼンタバイオレットのコートをきてます。
お姉さんが捨てた色をこんどは彼女が身にまとって会いに行くんです。
下の画像です。ちなみにエルザはウィンターなのに、ドレスのターコイズカラーはスプリングよりなので、顔周りに近い胸元はウィンターカラーのピンクベースのペールバイオレットとシルバーの透け感のある素材を顔周りに持ってきていますね。
さてさて、音楽や映像のなかにも、こうやってパーソナルカラーを利用した演出がされているんですよ。
なんて、ちょっと大げさかもしれないけど、ふと思ったので書いてみました。
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